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ハイクラス転職でランスタッドの名前をときどき見るけど、どこの会社?
どんな求人があるの?
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
- ランスタッドとは
- ランスタッドを実際に使った感想
- ランスタッドがオススメの金融マンはこんな人
この記事を書いているわたしは現役の銀行員で、過去に3度転職しています。
実際にランスタッドを利用した経験を踏まえて記事を書いていますので、どの情報よりも参考になると思います。
本記事ではまず結論からお伝えしますね。
ランスタッドをオススメする金融マンは以下の通り。
バックオフィス業務希望・英語力あり・20代〜30代前半の金融マン
ちょっとピンポイント過ぎないか?と思うかもですが、ランスタッドはビズリーチやキャリアカーバーなどのハイクラス転職サイト・エージェントと比べると、かなり毛色が違います。
個人的にランスタッドはかなり人を選ぶと思ってまして、前述した条件に当てはまらない方はビズリーチやキャリアカーバーの記事をお読みいただければと思います。
では早速ランスタッドについて見ていきましょう。
ランスタッドって何?
ランスタッドはオランダに本社を構える世界最大級の総合人材サービス企業です。
形態としては転職エージェントでして、エージェントと相談しながら求人に応募していくスタイル。
特徴を説明していきます。
人材派遣に強みを持つ
HPを見ていただくとよく分かると思いますか、ランスタッドは人材派遣事業が主力事業です。
事業構成
主な事業は以下の3つ。
- 人材派遣
- アルバイト
- 転職
ランスタッドがビズリーチやキャリアカーバーとは毛色が違うということが分かりますよね。
外資系企業の求人が多い
実際に利用した印象ですが、求人の多くが外資系企業でしたね。
実際の数は分かりませんが、感覚的に8~9割は外資系企業といったイメージ。
医療・医薬、IT業界の求人が多い
他にはメーカーやコンサルティングファームの求人も多い印象。
金融業界の求人もありますが、具体的な内容は後述します。
ちなみにランスタッドは業界専属のエージェント制度を採用しています。
ランスタッドのメリット・デメリット
メリット
- 高年収求人が多い
- 外資系企業の求人が多い
- 金融機関のバックオフィス求人が豊富
デメリット
- ビジネスレベルの英語力が必須
- 金融機関のフロント求人はほぼない
- 金融機関のハイクラス求人が少ない
メリット①高年収求人が多い
ランスタッドの転職サービスには以下の2つがあります。
- キャリアアップ転職
- プロフェッショナル転職
プロフェッショナル転職=ハイクラス転職
見出しの通りでして、実際に求人を見ると、プロフェッショナル求人の6割超が年収1,000万円超と、高年収の求人がかなり多いのが特長です。
ただ、後程詳しく説明しますが、金融業界での転職を検討している方にとって、このメリットはあまりないですね。
メリット②外資系企業の求人が多い
求人を見る限り、殆どが外資系です。
外国人のエージェントも在籍してまして、外資系企業に転職したい!という方にとっては企業との交渉などが心強い点がランスタッドの特長ですね。
メリット③金融機関のバックオフィス求人が多い
具体的には金融商品開発、クオンツなどの求人が多いですね。
逆にフロント(営業)の求人はあまり(というか殆ど?)ありません。
ビズリーチやキャリアカーバーにもバックオフィスの求人はありますが、ランスタッドはかなり特化してるのが特長ですね。
デメリット①ビジネスレベルの英語力が必須
すべての求人の募集要項が確認できた訳ではないですが、殆どの求人でビジネスレベルの英語力が求められる印象です。
管理職層がターゲット
日常会話レベルではなく、ビジネスレベルの英語力が求められる理由がこれ。
ランスタッドのエージェントとも会いましたが、英語力の有無は紹介される求人の質にかなり影響ありそうでして、正直わたしにはランスタッドは合わなかったというのが本音です。
わたしはTOEIC700点(日常会話レベル)なので、単純にランスタッドの求人が求める英語レベルに足りなかったのだと思います。
デメリット②金融機関のフロント求人はほぼない
銀行員や証券マンにとっての話ですが、フロント(営業)の求人はほぼないです。
ゼロではないですが、僅かに法人営業の求人がある程度でして、金融業界での転職を希望する営業マンに合う求人を見つけるのは難しいですね。
デメリット③金融機関のハイクラス求人が少ない
年収1,000万円の金融求人がない訳ではないですが、数はかなり少ないです。
高年収求人は多いですが、それはあくまでも医療・医薬、IT業界の話でして、金融マン的にはハイクラス求人が少ない点はデメリットですね。
クチコミ
良いクチコミ
やっぱり転職といえばまっさんとランスタッドでしょ! pic.twitter.com/2xOeqZJNSj
— たかのりJJ (@Takanori_JJ) April 11, 2015
この業界行きたいけど、求人ない!
という人は就活エージェントを使うのがベストかなあ就活サイトとかにはない求人持ってるしね
使うとしたら
アデコ、Goodfind、DYMあたりがいいのかなあ個人的には
ランスタッド、インテリジェンスあたりも良さそう(具体的には知らないけど)— 大手求人速報垢(きゃりあ屋ゴリラ) (@OkazuMo) June 7, 2016
悪いクチコミ
ランスタッド本当テキトーだな
— チンギスハンテール (@adckusk) August 22, 2014
ランスタッドの情報見てきたけど、その社員の人の電話対応が悪かっただけでブラック企業とか言ってるやつ頭逝ってるだろwwwwww
— まさお(ニューイヤー) (@masao_chun) February 10, 2015
Twitterでクチコミを探したところ、殆どが派遣に関する内容でした。
他のハイクラス転職サイト・エージェントとの違い
わたし個人の意見ですので、偏見もあるかもですがご容赦ください。
ただ、実際に利用したうえでの感想でして、わりと当たってると思います。
ビズリーチやキャリアカーバーとの違い
上記のハイクラス転職サイト・エージェントとの違いは以下の通り。
ランスタッドは派遣が主要事業
企業サイトやクチコミを見るとよく分かりますが、まず第一に派遣情報が入ってきます。
企業としての最大の強みは正社員の転職というよりは派遣ですね。
求人数は正直少ない
ビズリーチやキャリアカーバーと比較すると、求人数は圧倒的に少ないですね。
元々が派遣に強い会社なので、転職の求人は今まさに増やしている途中という感じです。
得意業界・職種がある
求人数でビズリーチやキャリアカーバーに劣る代わりに、得意な業界・職種を持つことで差別化を図っている印象です。
具体的には製薬・医療、ITや、金融バックオフィスの求人が比較的多い点が、ビズリーチやキャリアカーバーとの大きな違いですね。
ランスタッドはこんな金融マンにオススメ
ここまでお読みいただいてお分かりの通り、ランスタッドは他の転職サイト・求人とはかなり毛色が異なります。
そんなランスタッドが合う金融マンはこんな人だと考えます。
バックオフィス業務希望・英語力あり・20代〜30代前半の金融マン
かなり限定的ですが、他のハイクラス求人サイト・エージェントと比較した際、ランスタッドならではという視点を踏まえるとこうなりますね。
バックオフィス求人が得意な転職エージェントはかなりレア
見出しの通りでして、かなり珍しいです。
元々、転職市場は流動性が高いフロント(営業)の人材がメインになりがちなので、バックオフィス求人が豊富ってだけで、『求人数が少ない』などのランスタッドの弱点はわりと払拭できるぐらい価値あり。
英語力は必須
理由はビジネスレベルの英語力を求める求人が多いからです。
英語力に自信がない人がランスタッドを利用する意味はあまりないですね。
逆に、英語力がある人にとっては応募できる求人はかなり多いです。
30代後半以降の金融マンは合わない可能性が高い
理由は金融業界のハイクラス求人(高年収求人)が少ないから。
会社にもよりますが、銀行や証券会社で30代後半になると年収が800~1,000万円ということもザラですよね。
金融業界での転職を考える場合、30代後半以降でランスタッドを利用すると年収を維持できなくなる可能性がわりとあります。
なので、金融マンがランスタッドを利用するなら遅くても30代半ばまでかな、というのが正直なところです。
ランスタッドのまとめ
まとめると、ランスタッドは金融業界の転職に特別強い訳ではないですが、バックオフィスで働いている方にとっては登録必須の転職エージェントです。
転職エージェントにもそれぞれ得意・不得意はあるので、
- 転職エージェントの得意領域
- 自分の業務経験
この2つが重なった場合は利用をオススメします。
ランスタッドは無料登録で利用できるので、とりあえず試してどんな求人があるのか実際に見るのが良いかなと思います。
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