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こんな疑問に答えます。
この記事の内容
- キャリアカーバーの特徴
- キャリアカーバーを実際に利用した感想
- キャリアカーバーを利用すべきはこんな人
この記事を書いているわたしは現役の銀行員で、過去に3度転職しています。
過去の転職はすべてキャリアカーバーも含めた転職サイト・エージェントを利用しているので、どの情報よりも参考になると思います。
キャリアカーバーって何?
正式名称はCAREER CARVERです。
CMで知名度を上げたビズリーチと比べるとわりとマイナーな印象ですが、実は運営はリクルートです。
キャリアカーバーの特徴
- ヘッドハンター制
- ハイクラス専門
- メーカー、マーケティング業界の求人が多い
(成約ベースでは金融が強い)
ヘッドハンター制
キャリアカーバーの仕組みはとてもシンプル。
キャリアカーバーの仕組み
- 自分のレジュメをキャリアカーバーのサイト上に公開
- レジュメを見たヘッドハンターが転職希望者(あなた)にメールで連絡する
これだけです。
一般的な転職エージェントとの違い
違いをイメージ化するとこんな感じ。
他の転職エージェントとの違い
- 一般的な転職エージェント=攻めの転職
- キャリアカーバー=待ちの転職
キャリアカーバーは最初に登録してあとはヘッドハンターからの連絡を待つだけなので、「忙しくて求人を探す暇がない!」って人に向いています。
ちなみに、レジュメを公開したくないヘッドハンターを選択できますし、そもそも企業には公開されないので、身バレの心配は不要です。
ハイクラス専門
キャリアカーバーは年収600万円以上の求人が基本です。
金融業界に限定して年収割合を計算すると以下の通り。(2019年末時点)
キャリアカーバー金融求人の年収割合
- 年収1,000万円以上 約90%
- 年収1,500万円以上 約40%
- 年収2,000万円以上 約30%
年収1,000万円超えの求人がメイン
年収1,500万円超えの求人は流石に減りますが(それでも40%超!)、求人の約9割は年収1,000超えでして、ハイクラス専門という謳い文句は伊達ではないですね。
メーカー、マーケティング業界の求人が多い
ヘッドハンターにはそれぞれ得意とする業界があります。
キャリアカーバーの公式サイトで検索したところ、得意業界の上位3つは以下の通り。(数字は全体に占める割合)
キャリアカーバーの得意業界(求人数)
- メーカー 約20%
- マーケティング 約20%
- 流通・小売・サービス 約10%
金融は約7%で4番目ですが、上位3業界の求人数が圧倒的に多いだけで、金融求人のラインナップに不足はないと感じました。
転職成約ベースだと金融・マーケティングが強い
公式情報ですが、成約ベースだと、この2業界に強みがあるようです。
正直このあたりは検証に限界がありますが、少なくとも求人の質に関して言うと、金融業界は特に不足感がなく、むしろ条件面含めて粒ぞろいだなという印象です。
キャリアカーバーのメリット・デメリット【感想】
わたしが過去の転職活動で実際に利用したときに感じたメリット、デメリットを説明していきます。
メリット
キャリアカーバーのメリット
- 審査なし、無料
- 高年収の求人が多い
- 待ってるだけでOK
審査なし、無料
ハイクラス専門の転職といえばビズリーチを思い浮かべる人が多いと思いますが、ビズリーチには審査があり、かつ毎月の利用料があります。
他には、英語力必須のロバートウォルターズなど、ハイクラス専門になると敷居が高いことが多いですが、キャリアカーバーは審査もなければ、登録に必要な条件などは一切ありません。
ハイクラス専門を謳う中では利用し易い印象です。
高年収の求人が多い
金融業界に限定すると、求人の約9割が年収1,000万円超えです。
(注意点として、例えば年収700~1,200万円という求人も含まれます)
年収が高い=求められるスキルも相応に高い
とイメージしがちですが、求人を見る限り法人営業の経験があればクリアできるものも多いので、「転職で年収を上げたい」と考える人には敷居も高くなく、利用し易いですね。
待ってるだけでOK
個人的にキャリアカーバーを利用して良かった点はコレですね。
楽なんですよ、待ってるだけで良いんでw
転職活動って、実は求人を探すのに疲れるんですよね。
ヘッドハンターの言いなりになるって意味ではなく、必要なこと(自分の強みを考えたりなど)に集中できる環境を作るという意味で、キャリアカーバーは有用でした。
(実際に転職したのは他の転職サイト経由でしたが、これは縁の問題です)
デメリット
キャリアカーバーのデメリット
- 未経験職種の転職は難しいかも
- 個人営業の経験を活かす求人は少なめ
- 東京以外の求人は少なめ
未経験職種の転職は難しい
ハイクラス専門と謳うだけあって、流石に職種経験が完全未経験でもOKという求人はあまりない印象です。
これはキャリアカーバーだからというより、ハイクラス専門の転職ではほぼ例外なく同じかと思いますね。
ただ、企業が求める人物像がわりと広い求人は多いので、「自分の経験業務は限られてるし・・・」と気落ちする必要もないです。
例えばこんな求人があります。
求人例(イメージ)
以下の業務について専門性を有する人材を募集します。すべての条件を充足している必要はありません。
・メガバンクでの大企業法人RMの経験がある
・外資系銀行での大企業法人RMの経験がある
・商社・証券会社・監査法人・M&Aブティック・事業会社などでIB業務、クロスボーダーM&A業務の経験がある
・語学力、海外ビジネスの経験
個人営業の経験を活かす求人は少なめ
金融業界に限定した場合、個人営業の求人は10%弱しかありませんでした。
勿論、個人営業の経験しかない人が絶対に法人営業の求人に応募できないという訳ではないですが、ハードルが高くなるのは事実ですよね。
金融リテールで働く人にとってはココが最もネックになりそうです。
東京以外の求人は少なめ
キャリアカーバーに限った話ではないですが、求人のメインは東京です。
関西だと大阪もそれなりにありますが、他の地域の求人は一気に数が減ります。
地方での転職を検討してる人はヘッドハンターとの接点を多めにして、応募漏れを少なくする必要がありますね。
クチコミ
Twitterからクチコミをピックアップしました。
若手とミドルはdoda、そこから先は別ブランドでしょうね。エン転職とエンミドル、リクナビとキャリアカーバー、キャリトレとビズリーチ、この辺の緩やかな棲み分けは媒体社はどこも同じ路線にあると思います。媒体ではないがコーンフェリーとフューチャーステップは最初驚いた。 https://t.co/z1m5qmURAI
— 三上俊輔 Shunsuke Mikami (@mikamika8375) November 26, 2018
転職サイト・エージェントについては、わたしもこの意見と同じような認識です。
しかしここまでリクルートが丸パクリの事業モデルを展開してくると清々しくもあり面白い。
— 三上俊輔 Shunsuke Mikami (@mikamika8375) June 20, 2014
リクルートがキャリアカーバーをローンチ、ビズリーチに対抗 | ジーニアス代表ブログ | http://t.co/nHn3AdOvsO
他のハイクラス転職サイト・エージェントとの違い
求人数(年収別)、求人内容、使い方の違いを説明していきます。
ビズリーチとの違い
キャリアカーバーとビズリーチは非常に似ています。
ただ、違いは当然ありまして、個人的に感じた違いは金融求人の年収イメージが少し違うかなと感じます。
金融求人数の比較(筆者調べ)
- 1,000~1,500万円
キャリアカーバー < ビズリーチ - 1,500万円以上
キャリアカーバー > ビズリーチ
上記を踏まえると、「年収を大きく上げたい」という金融マンにとってキャリアカーバーは利用必須だといえます。
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JACリクルートメントとの違い
ハイクラス転職ではJACリクルートメントも有名です。
実際に利用した上で、ここはキャリアカーバーと大きく違うなと感じのはエージェントのレベルです。
エージェントの違い
- キャリアカーバー
偏差値40~70で振れ幅が大きい - JACリクルートメント
偏差値60ぐらいで安定している
キャリアカーバーには様々なエージェントがいます。
リクルートのエージェントもいれば、個人事業主で社員は1人だけというエージェントも多数在籍しています。
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キャリアカーバーは当たりハズレがある
あくまでもJACリクルートメントと比較した場合のイメージですが、これは確かです。(ビズリーチも同様)
勿論、中には優秀なエージェント※もいるので、そんな人と出会えれば転職活動はかなり楽になります。
※求人を出している企業の経営陣との距離感が非常に近いなど
ランスタッドとの違い
ランスタッドの金融求人はバックオフィス求人がメインです。
現在、営業職にある方はランスタッドは登録しなくてOKです。(無料なので登録すること自体NGではないですが)
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キャリアカーバーはこんな金融マンにオススメ
ここまでお読みいただいた通り、キャリアカーバーは決して「万人受け」する訳ではないですが、合う人にはピンポイントで合います。
具体的にはこんな人にマッチします。
こんな金融マンにオススメ
- 転職したいが忙しくて行動に移せない金融マン
- 法人営業の経験がある金融マン
- 経験を活かして年収を上げたい金融マン
転職したいが忙しくて行動に移せない金融マン
登録後はヘッドハンターからの求人を待つだけで良いので、忙しい人には最適です。
わたしも転職活動をしていたときは、ヘッドハンターから定期的に求人情報が入るので重宝しました。
「転職しよう!」と思い立ったときは求人を調べる元気もありますが、時間が経つと「調べるのメンドいな・・・」ってなるんですよね。
そんな状況でも求人情報が勝手に入ってくるのは楽でした。
(今も情報だけメールで来てます)
法人営業の経験がある金融マン
上で説明した通り、金融業界に限定すると約9割は法人営業の経験を求める求人です。
法人営業でキャリアを作ってきた人にとっては、選択肢が非常に多いな、という印象。
求められる細かい条件は当然バラツキがあります。
ただ、例えばマネジメント経験がなくても法人営業の経験だけでOKな求人も多いので、管理職をまだ経験していない30代前半の方にもオススメできます。
これまでの経験を活かして年収を上げたい金融マン
金融業界に限定すると年収1,000万円以上の求人が約9割なので、「転職で年収を上げたい!」って人は利用をオススメします。
経験的に、転職サイト・エージェントは「自分が希望する条件の求人をどれだけ多く抱えているか」が重要だと思っています。


と思うかもですが、仮にあなたが「転職で年収を上げたい!」と考えているとして、以下のどちらの転職サイト・エージェントを利用したいと感じますか?
どちらを利用したい?
- 総求人数10,000件、平均年収500万円の転職エージェント
- 総求人数5,000件、平均年収800万円の転職エージェント
2ですよね?(わたしは2です)
なので、『年収を上げる』に重きを置く場合、ハイクラス専門の転職サイト・エージェントは登録必須だと感じます。
キャリアカーバーのまとめ
まとめると、キャリアカーバーは知名度こそ高くないですが、転職で年収アップを狙うなら登録しておくべき転職エージェントです。


こんな気持ちはとても共感できます。
ただ、わたしは過去に3度転職してるので痛感していますが、転職活動は情報戦です。
情報が不足したまま戦場に出て地雷を踏んでからでは遅いので、最初の情報収集の仕組化は多少面倒でも済ませておくべきです。
とはいえ、登録の手間を必要最小限に抑えたい!という方は以下の2つだけ登録することをオススメします。(本当は全部ですけど)
オススメな組み合わせ
- 幅広い情報源 ⇒ リクルート or doda
- ハイクラス求人の情報源 ⇒ キャリアカーバー or ビズリーチ※
※無料で済ましたい場合はビズリーチの代わりにJACリクルートメント、高い英語力を活かしたいならロバートウォルターズでも可
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