(読了時間:電車1~2駅分)

・30代で営業経験しかない自分が転職できるだろうか?
・どんな仕事、業界に転職できるだろうか?
・30代で営業経験なくても営業職に転職できるだろうか?
本日はこういった疑問について、わたしの考えを発信していきたいと思います。
ちなみにわたしはこれまでに3回転職してまして、うち2回は30歳超えで未経験分野への転職です。
その間、ずっと営業を主戦場にしており営業経験しかないですが、ありがたいことに色々な業界の会社からオファーをいただいています。
年収は650万円⇒480万円⇒570万円⇒1,100万円という推移でして、途中ダウンしたところから年収を上げてきた実績もあるので、それなりに説得力はあるかなと思ってます。
・営業経験は転職市場で価値が高い
・年収を維持、上げる場合の業界の選び方
・コンサルへの道もある
・営業未経験の場合
30代・営業経験だけでも転職先に困らない
見出しの通りです。
転職市場では、営業経験があることはむしろアドバンテージになります。
えっ?と思うかもですが、そもそも「モノ(サービス)を売る」という行為はすべてのビジネスの基本です。
同業界での転職は簡単
これは例えですが、要はプリウス(トヨタ)を売れるなら、インサイト(日産)も売れるだろう、という話ですね。
この世の中に存在するあらゆる産業は最終的に何かを売ることで利益を生み出しています。
モノ(サービス)を売る"売り子"はどんな業界でも必要とされる職種なので、転職先がないといって困ることはほぼないかと。
未経験業界への転職でも困らない
これも例えで少し極論かもですが、プリウスを売れるなら建設機械も売れるし、運用商品を売れるなら保険も売れます。
転職後の勉強は当然のこととして、営業という仕事は元来、商品の構成要素のすべてを理解してなくてもできる仕事です。(買った後にどうなるかを顧客が想像できればOK)
なので、未経験業界でも転職のチャンスは十分あります。
未経験業界に転職するときの注意点
ひとつ注意が必要なのが年収でして、年収は基本的に「業界」で決まります。
少し古いデータですが、dodaが2018年に公開した【平均年収ランキング】から、30代の業種別で上位・下位の各3つを抜き出すと、以下の通りです。
30代の平均年収(業種別)
【上位】
金融 543万円
総合商社 518万円
IT/通信 505万円
【下位】
専門商社 442万円
サービス 410万円
小売/外食 388万円
参照元:doda平均年収ランキング最新版【年齢別】
(公開日2018/12/3)
わたしの感覚ですが、転職したときの年収は、基本的には業界ごとの平均年収を中央値にして、上下20〜30%ぐらいの振れ幅で決まるという印象があります。
(もちろん個別ケースによりますが、平均的にはだいたい合ってると思います)
年収を今の水準で維持したい、又は上げたい場合は、現在在籍している業界に隣接する業界の中から平均年収が高い業界を選びましょう。
隣接業界であれば、既存知識がある程度通用する可能性が高いので、年収はある程度担保されやすいです。
逆に、今いる業界から離れ過ぎると知識面が追いつかなくなるので、採用する側にとっては知識ゼロのポテンシャル採用に近くなり、年収を維持するのが厳しくなります。
営業職以外への転職は避けた方が良い?
理由は年収が落ちる可能性が高いからです。
営業職は事務職に比べると給与が高い
今更感がありますが、あらゆる職種において、最終消費者に近い方が給与は高くなりやすいです。
先程と同様に、 dodaが2018年に公開した【平均年収ランキング】から、30代の職種別で上位・下位の各3つを抜き出すと、以下の通りです。
30代の平均年収(職種別)
【上位】
専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人) 624万円
企画/管理系 510万円
営業系 507万円
【下位】
クリエイティブ系 408万円
販売/サービス 363万円
事務/アシスタント系 344万円
参照元:doda平均年収ランキング最新版【年齢別】
(公開日2018/12/3)
感覚的にも理解してもらえると思いますが、営業経験を積んできた人が事務系の職種に転職した場合、かなり高い確率で年収は落ちると思います。
ですので、営業経験を持つ人が、営業職以外の職種として転職するメリットは経済的にはあまりないと思います。
専門性を高めてコンサルに進む道もあるが・・・
営業からコンサルへの転職を希望する人は多いです。(わたしもそうでした)
ただ、これはわたしの偏見がだいぶ入ってるかもですが、転職する目的を"年収アップ"に設定する場合、今いる業界の平均年収がそこそこ高めであれば、よほどコンサルに思い入れがない限りは控えた方が賢明だと思ってます。
ランキングを見ると専門職として平均年収は高いですが、マッキンゼーなどの外資系コンサルファームや、KPMGなどの会計BIG4あたりが平均をかなり嵩上げしている気がします。
もちろん1社ずつ見て周った訳ではないですが、一部の外資系コンサルを除く日本に数多あるコンサルは、ハードワークなわりに報酬は決して高くなく、どちらかというとコスパは低めな印象。
コンサルは自分たちの知識量・経験をもとに顧客にアドバイスすることで対価を得る生業です。
今の時代、大抵のことは(極端な話、M&Aの手続きですら)ググれば分かる時代ですので、コンサルは淘汰が進むはずです。
たぶん上と下の差が今後はより広がると思ってるので、相当の覚悟が必要な気がします。
ただ、純粋に仕事の内容自体はやりがいがありますし、レベルの高い人たちが多いので自分を鍛えるという意味でコンサルに行くのは良いとは思いますよ。
要は転職に何を求めるか、です。
営業未経験でも営業はできるが・・・
採用する側が、営業経験がないことで躊躇する可能性は結構ある気がします。
「気がします」というのは、わたしが営業の経験しかないのでよく分からないからです。すみません。
ですので、以下は想像です。あながち間違ってないとも思ってますが、確信はないので以下は読み流してもらって構いません。
個人的に、営業で結果を出すために必要な能力は【想像力】と、【適切な時に必要なことを顧客に伝える勇気】だと思っています。
なので、「コミュ力がないから営業ができるか不安だ」という悩みに対して、わたしは心配不要だという立場です。(上っ面の会話だけできても営業はできない)
ただ、やっぱり世間では営業力=コミュ力との考えが一般的な気がしてまして、採用する側にはコミュ力があることをある程度はアピールする必要はあるかなと。
ですので、ここは具体策がなくて申し訳ないですが、「未経験だけど◯◯なので(経理知識があって原価計算できるので、とか)できます」と訴えることが現実的な対応策になると思います。
(ホント想像です、ゴメンなさい)
要は気合いです。情熱が伝わるように頑張って語るしかないです。(すみません、根性論です)
【30代】営業経験しかなくても転職できるかまとめ
・業界を変える場合は平均年収に注意する。転職できても年収が下がっては満足度は低い
・営業職から事務職への転職もできるが、給与が落ちる可能性が高い点に注意する
・営業職からコンサルに移るルートもあるが、会社によって給与は大きく異なる点に注意する。(年収落ちて激務ということも起こりうる)
・営業未経験でも営業はできるはずだが、企業へのアピール(情熱)は必須
営業スキルは何も残らないし役に立たないなんて言われることも多いですが、転職市場においては決して評価は低くありません。
自分の強みを整理して望めば良い転職先は見つかるはずですので、前向きに歩んで欲しいです。
以上です。
お読みいただきありがとうございました。
よき転職ライフを。
あわせて読みたい