M&Aコンサルティング会社

【業界研究】コンサルティング業界の現状と転職する時の注意点

2019-11-18

この記事は銀行・証券・外資・コンサル関連の転職情報、業界比較記事をお探しの方向けの内容です。ご関心のない方はページを閉じていただいて構いません。

 

こんにちは、アツタカです。

 

これまでに度々お伝えしている通り、わたしは過去3度転職しています。

その間に経験した業界・業務は以下の通りです。

 

【在籍した業界】

国内銀行
証券会社
外資系銀行
コンサル

 

【経験した業務】

個人営業
法人営業
資産運用の提案業務
マーケット業務
M&A業務

 

ご覧いただいた通り、色々やってるうちになかなかバラエティに富んだ経歴になってまして、金融界を見渡してもあまりいないタイプの人間だと思います。

 

そのおかげで、業界ごとの強み・弱み、特徴を比較できるようになりました。

 

この記事にたどり着いた方の中には、銀行や証券会社からコンサルティング会社への転職をお考えの方だったり、逆にコンサルティング会社から金融機関への転職を考えている方もいらっしゃると思います。

そして、過去、わたし自身がそうだったので分かりますが、こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

 

「コンサルティング業界と金融業界(銀行や証券会社)では、給与・働き方・将来性について、どんな違いがあるのだろうか?」

 

各業界の出身者が発信している情報はありますが、先ほど申し上げたように複数の業界を経験した人間はほとんどいません。

ですので、他と比較してどうか?が分からないまま転職活動を進めるのが実態だと思います。

当ブログでは、銀行・証券・外資・コンサルをすべて経験したアツタカが、独自の目線でテーマごとに業界を比較、研究した記事を更新中です。

 

転職活動や業界研究のお役に立てればと思っています。

(就職活動中の学生さんにとっては、入社して10年後、20年後の将来を考えるという意味でも参考になればと思います)

 

ちなみに、独自性を重視してますので一般的な情報が網羅されている訳ではありません。

その点はご注意ください。

 

というわけで、本日のテーマはこちら。

 

【業界研究】コンサルティング会社編

 

構成としては以下の通りです。

 

  1. コンサルティング業界のビジネスモデル
  2. コンサルティング業界にとっての脅威
  3. 金融業界からコンサルティング業界へ転職する際の注意点
  4. コンサルティング業界から金融業界へ転職する際の注意点

 

冒頭でお伝えした通り、わたしは以前、コンサルティング会社で働いていました。

約15年間の社会人生活において、恐らく1番濃密で勉強になった期間だったと思います。

とはいえ、たった2年間の在籍でしたので、【銀行編】【証券会社編】と同じような内容(業界の今後はこうあるべきだ論)は少しおこがましいかなとの思いもあり、構成を一部変えています。

 

ただ、在籍期間自体は決して長くはなかったですが、今でも思い出すほど印象深く、業界の熱量みたいなものは伝えられるかなと。

 

ちなみにコンサルティング会社は顧客層や専門性によって大まかに以下の5つに分類されます。

 

系統代表的な会社
戦略系マッキンゼー、ボストン&コンサルティング
総研系野村総合研究所、日本総合研究所
IT・会計系アクセンチュア、日本IBM、デロイト・トーマツ
独立系船井総研、タナベ総研、山田ビジネスコンサルティング
M&A専門GCAサヴィアン、日本M&Aセンター、 M&Aキャピタルパートナーズ

 

異なる系統でも似たサービスを行っていることは普通にあるので分類が難しいです。

わたしが携わったのはM&A業務でして、上表に当てはめると「独立系」「M&A専門」あたりでの経験が、本記事の内容となります。
(なので、戦略系、総研系、IT・会計系はイマイチよく分かりません。雰囲気は分かりますが、本記事では内容が薄くなるので割愛します)

 

前置きが長くなりましたが、ここからが本編です。

 

コンサルティング業界のビジネスモデル

 

商品は人が産み出す成果物

 

具体的な成果物の内容はコンサルの系統によります。

 

わたしが在籍していた会社はM&Aのアドバイザリー業務がメインでしたので、案件のソーシング(開拓)からクロージングまでのサポートが中心でしたね。

(コンサルティング業界は何故か横文字が多いです。ファームとかソーシングとか。自然に使えたら分かってる感がでます 笑)

 

労働集約型のビジネス

 

人の手による仕事量が多いビジネスです。

 

当然、収入にはわりと限界があります。1日の時間は皆同じですからね。

ですので、とにかく仕事量でカバーするという発想になり易く、残業は多くなりがちです。

 

外資系コンサルティングファームを除けば、おそらく大手金融機関の方が待遇は良いと思います。

 

フロービジネス

 

コンサルティングの結果得られるフィーが収益源です。

 

銀行のようにお金を貸してチャリンチャリンと言う訳にはいかないので、外から見ると華やかな業界ですが、結構泥臭い場面も多いです。

 

コンサルティング業界にとっての脅威

 

情報はググれば分かる時代

 

ITの普及によって、Googleやyahooで調べれば大抵のことは分かる時代です。

 

となると、必然的に顧客の要求レベルは上がります。

 

そもそもコンサル会社は必要なの?という意見も出てくるぐらいです。

 

競合の乱立

 

事業を始めるのに何か免許がいる訳ではありません。

 

製造業のように多額の設備投資が必要な訳でもありません。

 

必要なのは己の知識のみです。

なので、必然的に競合が激しくなります。

 

今はネット上で個人がノウハウを販売してそれが成立するような時代です。

恥ずかしながら、ブログを始めるまでnoteなる存在を知りませんでした。

ご存じでない方は一度見てみることをオススメします。

クオリティの高さには舌を巻きますよ。

 

知識を売り物にするコンサルティング業界としては受難の時代です。(コンサルティング業界に限らないかもですが)

 

銀行や証券の参入

 

M&Aに限った話かもですが、近年は金融機関とのバッティングが増えています。

 

資本まわりのアドバイスについて、情報の精度はコンサルに一日の長がありますが、コンサルの弱点である「分厚い顧客層」を持つ金融機関はやっかいな存在です。

 

金融業界からコンサルティング業界へ転職する際の注意点

 

自分の頭で考えることを求められる

 

金融からコンサルに移った経験がある身としては、個人的に1番順応に苦労した点です。

 

金融機関は顧客への提案資料を自分であまり作りません。

社内システムが充実してるからですね。

金融業界は個人が考えなくても仕事が進められるように最適化された環境とも言えます。

 

コンサルはそういったシステムが充実してるとは言い難い環境なので、Word、Excel、PowerPointなどを使って自分でイチから作ることになります。

資料のレイアウトなど、文字通りイチからです。

 

それも自分で。

 

ミーティングの論点は何か、順番はetc...

 

金融機関にいるときには使ったことのない脳を使うので、慣れないうちはかなり苦労すると思います。

 

ですので、少しでも早くキャッチアップするためには、金融機関にいる今のうちから1つ1つの作業に「この仕事は何のために必要なのだろうか?」と自問自答しながら日々を過ごすことをオススメします。

 

PCスキル

 

金融機関は社内システムが充実しているので、実はExcelやPowerPointはあまり使わないです。(当然会社にもよりますが)

 

ですので、顧客向け資料をPowerPointで作る場面で苦労すると思います。

 

金融機関からコンサルティング会社への転職を考えている方におススメするのは、PowerPointの使い方をあらかじめ学んでおくことです。

 

「そんなことは入社して業務をこなしながら覚えたら良い」という意見もあるかもですが、コンサルにとってパワポスキルは仕事を進める上での必要最低限のスキルです。

 

入社してから覚えるというスタンスだと火傷すると思います。

 

個人的にオススメする勉強法は、既にある資料を自分で一から作ってみることですね。

東洋経済とかダイヤモンドに出てくる提案書ぽいものや、グラフを真似して作れるか試すのが良いと思います。

 

顧客のための仕事を突き詰めるのがコンサル、お金を稼ぐことを突き詰めるのが金融

 

金融機関も顧客ファーストの提案をしている!といった声もあるかもですが、コンサルはちょっと次元が違います。

 

顧客のために毎日夜遅くまで資料を作成できますか?

儲けが少なくてもできますか?

 

いったん離れた時期があるからこそ感じますが、金融機関は「収益を稼ぐこと」にある種特化した集団です。

金融機関が悪いとかそういった話ではなく、業界のカラーが全然違うということです。

 

そのカラーの違いに、わりとしばらく戸惑う筈で、人によっては最後まで合わずに金融機関に戻っていくということもあり得ます。

 

コンサルティング業界から金融業界へ転職する際の注意点

 

提案の「質」に固執しない

 

コンサル出身者はひとつひとつの仕事に対するクオリティ面の意識が高いです。

 

ただ、(コンサルと比較した場合ですが)金融業界は提案のひとつひとつにコンサルほど質を求めていません(あくまでも比較の話です)。

ですので、コンサル時代と同じペースで仕事をしていると、金融業界では「スピード感がない」という印象を持たれ易いと思います。

 

本人的には仕事の「質」を追及しているだけなのですが・・・。

 

金融は稼ぐことを日々求められる環境

 

コンサルと比較した場合、金融業界では「稼げない案件」は皆、あまり関心がありません。(何度も言いますが、あくまでも比較の話です)

 

その際、顧客のためになるかどうかはあまり関係ありません。

 

逆にコンサルの世界では、時に稼げなくても「顧客のためなら」と、採算度外視で仕事を進めてしまうときがあります。

 

個人的に、わたしはそういった仕事を請け負っている人を見たとき、「良い仕事をしていると自分に酔ってる状態だな」と感じてしまうタチです(性格悪いです)。

多分、わたしは感覚がコンサルよりも金融寄りなのだと思いますが、同じような感覚を抱く人は金融業界には多い筈でして、あまり採算が良くない案件をやっているとあまり良い印象は持たれないと思います。

 

コンサルから金融に移りたいという方は、自分のやりたい仕事と、求められている仕事のバランスを意識した方が良いと思います。

 

営業に真剣に取り組む

 

コンサルの人は実は営業が苦手な人が多いです。

 

もちろん営業ができる人はいますが、コンサルってある種「職人気質」的なところがあると思っていて、質の高い仕事をする代わりに自分から売り込むことが得意ではなかったりします。

 

一方、金融業界は「営業ができてナンボ」な面が強いので、コンサルのときから意識しておかないと多分戸惑うと思います。

 

【まとめ】コンサルティング業界の現状と転職する時の注意点

ポイントをまとめます。

 

■業界

  • 商品は人が作る成果物
  • 一見華やかな世界だが、仕事量は膨大
  • “ググれば”大抵のことは分かる時代であり、競合は激化

 

■金融業界⇒コンサル業界へ転職する際の注意点

  • 自分の頭で考えることを求められる
  • 実践的なPCスキルが求められる
  • “顧客のため”をどこまで考えられるか

 

■コンサル業界⇒金融業界へ転職する際の注意点

  • 提案の「質」に固執し過ぎない
  • 稼ぐことをより厳しく求められる
  • 営業は必須(質の良い仕事だけではNG)

 

個人的にはコンサルティング会社で働いていた2年間が、社会人人生で一番成長した時期だと実感しています。

それは顧客ニーズを徹底的に考える癖が身に付いたからだと思っていまして、金融業界ではなかなかできない経験でした。

 

個人的に、これからは個人が専門性を高めていくことでしか会社員は自分の身を守れないと思っていまして、自分の頭で考えることを身につけることができるコンサル業界は、若い人であれば一度経験しても良いかなと思っています。

30代で初めてのコンサルは色々大変かもですね。(経験者は語る)

 

ではまた。

 

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妻・娘・犬と暮らす30代現役銀行員。証券ドブ板→外資プライベートバンク→M&Aコンサル→銀行マーケット部門。保守的な業界に在籍してますが会社のしがらみ関係なく思ったことを発信しています。趣味はゲーム、読書、自転車。

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